カグスベールとトスベールを比較する
Tweetマイクロマウスでよく使われているカグスベールとトスベールの構造と厚みを比較しました。 カグスベール達はマイクロマウスに限らず、趣味の工作に役立つ気がするので参考になればと思います。
カグスベール
概要
カグスベールとは表面がフッ素加工されたシートです。ここではカグスベール フリーサイズを指しています。
マイクロマウス界隈では、カグスベールをマシンの底面に貼って床に接地しつつも摩擦を少なくするために使われています。 マシンが小さいのキャスターをつけたりするスペースも無ければ、カグスベールで十分であることが多いので多用されているように思います。
カグスベールの本来の用途は、その名の通り家具の足に貼り付けて家具を滑らかに動かすことみたいです(試したことはない)。 amazonのレビューをみると、マウス(PCを操作するためのインターフェース)の裏に貼って滑りを良くするのにも使われているみたいです。
自分は東急ハンズやホームセンターでカグスベールを見かけたことがなく、amazonで買っています。 カグスベールに類似した商品は百円ショップやホームセンターでも売っていますが、本家カグスベールの方が圧倒的に滑りがいいので絶対に本家を買うべきです。
外観と構造
カグスベールのフリーサイズは100mm x 120mmのシートが一枚入っているだけです。
裏面はシールになっていて、白いフィルムを剥がすとカグスベールをどこかの面に貼り付けることができます。
断面をみると、
- 0.5mmの樹脂の層
- 1mmのコルクの層
から構成されていて、合計1.5mm厚です。
使用例
2017年度に走らせていたマイクロマウスの機体であるMIZUHOv2ではカグスベールを底面に貼っていました。
カグスベールの厚みがコルクと樹脂の層を合わせて1.5mmくらいなので、これ一枚で丁度いい高さになります。 コルクの樹脂の部分を少し削って反りのような形にすることで、段差に強くする工夫もできます。
トスベール
カグスベールシリーズの商品の中に、トスベールというものもあります。
たぶん扉を滑らせる用なんだと思います。 カグスベールをただカットしたものに見えますが、こちらの方が薄いです。
外観と構造
表面と裏面はこんな見た目をしています。
カグスベールからコルクの層をなくした構造になっていて、0.5mmの暑さの樹脂の層があるのみです。 カグスベールよりも薄い範囲で調整したい場合にはこちらの方が向いていそうです。
補足情報
マイクロマウス界隈で、カグスベール以外にもテフロンテープというものが使われています。 ファンをつけて地面を吸引するマウスを作っている人たちが、機体の底面にスカートを作るのに使っているのもよく見ます。
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こちらもカグスベールと同様に滑りを良くするシートです。 特徴はとにかく薄い(0.08mm)ことと、滑りがカグスベールよりもいいような気がします(主観)。
2016年度に走らせていたマイクロマウス機体のMIZUHOではこのテフロンテープを使っていました。
このテフロンテープは薄いので、ワッシャーを中に入れたり何枚か重ねてテープを張ることで高さを調整していました。 また、基板の裏面の半田付けによって少し盛り上がっている部分にも貼ったりしていました。